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李歐 / 高村 薫
2003/05/02(Fri) 00:00:00
私はリオラーです。
――なんて別世界マニアな発言はさておき、
高村薫女史の既刊『わが手に拳銃を』を原本に、
大幅に書き直された――否、書き下ろされた作品が、講談社文庫刊『李歐』である。
もはや粗筋さえ書くことは蛇足であると躊躇われるので、数多にある李歐好きの方々の叫びを検索して頂くとしよう。
ここから書くことはネタばれ或いは反感を買うことかもしれないので、読み進めて、
「こいつあ気に入らねえな!」と思われた瞬時に読むことを止めておいて欲しい。
そう、読んでからの苦情は聞かないよーっ。
李歐の外観を表すなら、超絶な美形である。
猫――或いは豹か――のようにしなやかで、魔性的なんだけれど野性的。主人公は、その李歐に魂の一片のように愛される一彰。
肉体ではなく精神的に、愛とかそういうものじゃなく、同一化してしまう程に大切に思われている。
李歐はあらゆる意味で大陸的な男だ。言葉も思考も行動も、すべてが廣い。この廣い男に、日本の本来小さな男が魅せられないはずがない。
一彰でなくとも惹かれずにはいられないと思うが。
唐突だが、私は大陸的な男が好きだ。
彼らは一様に脈々と流れる時の捉え方が雄大である。その中の自分の小ささも思い知っているかのように、自分がどれほど一天四海無尽に動き回っても世界が尽きないことを知っているかのように、悠々と――呆れるほど自由な――世界の捉え方が好きだ。それは時に高慢で、流れに呑まれる小さなものを切り捨てても冷酷と思わない何かを共有しているが。
そう言えば、BANANA FISHのアッシュ・リンクスも好きだったんだ。同じような感じで。
李歐にはモデルがいるということである。医師と、京大院生。両者共に妻帯者らしいが美男であるらしい……。←この間の意味はあなたの考えたこととたぶん同じ。
私は未だかつて大陸的な男に出逢ったことがない。
モデルである方々を李歐と同類に考えると失礼であろう為お逢いしたいとは思わないが、いるならば、李歐をモデルに生きている人の方に私は逢いたい。
そして李歐が誦した杜甫の詩を、ぜひ聞きたい。
僅かな大陸の夢が見られないかと期待しながら。
苔徑臨江竹 茅簷覆地花 苔径 江に臨む竹、茅簷 地を覆う花。
別來頻甲子 歸到忽春華 別れし来り頻りに甲子、帰り到れば忽ち春華。
倚杖看孤石 傾壷就淺沙 杖に倚って孤石を看、壷を傾けて浅沙に就く。
遠鴎浮水靜 輕燕受風斜 遠鴎 水に浮んで静かに、軽燕 風を受けて斜めなり。
世路雖多梗 吾生亦有涯 世路 梗ぐこと多しと雖も、吾が生 亦た涯り有り。
此身醒復酔 乘興即爲家 此の身 醒め復た酔う、興に乗じて即ち家と為さん。
苔むす小径に川かかる竹、茅の軒下地覆う花。
この家に別れて月を経て、帰り見れば春一面。
杖にもたれ庭石を眺め、川の砂地で酒を飲む。
遠く鴎は静かに浮かび、軽き燕は風受け斜め。
この世の道には難多し、我が人生も限りあり。
この世の道は塞がり多し、我が人生も限りあり。なにをか鬱いでいる事なかれ。
この身醒めてはまたに酔い、興向く所住処になさん。
Concerto Moon [Live]
2003/04/22(Tue) 00:00:00
今日は読む本が何もないってのに、図書館が休館日だっていうことをすっかり忘れてた。
仕方がないので47円レンタルビデオを借りまくってきたけれど、
まだ観てないのでさて置き。
ついこの間、Concerto Moonのライブに行って来た。
どこかを書くと「私」が限定されてしまう怖れがあるので(いやあ、世間て狭いね;)、
敢えて書かず。。。
初めはお客が少ないと思うよ〜と言われていたのに、
いざライブハウスへ入っていると続々と人が。
閑散としたライブほどノリきれずに痛いものはないので、お客さんの入りが良くて一安心する。
よかったよかった。
前座バンドが終わり、いざコンチェルト・ムーンのライブが始まる。
うおぅっ……! なんか熱狂的。
スバラシイ!!!
五臓六腑に響き渡る音に身体を預け、拳あげまくっちゃったよ。
スバラシイ。
……が。
ライブハウスでいかにも熱いFanです〜!ってな感じにのりまくっていた私だけれど、
実を打ち明けるとConcerto Moonの音はこの時初めて聴いていたのです…(゜゜u)
そう、全然聴いたこともなかった。
ただ音楽趣味が似通っている人に「良いから」と連れられて行っただけだった。
――確かに良かった。
行って良かった。聴いて良かった。
楽しかったから。
この日は本当に(私を除くが)お客さんが良かった。
久々に楽しめたLiveに至福に近い満足を覚えながら、
拾ったピックを人にあげた。
なんかこう、いっぱいの満足感だと人は寛大になるのだろう。
よかったよかった。
ペギー・スー <PEGGY SUE>
2003/04/21(Mon) 00:00:00
セルジェ・ブリュソロ著「ペギー・スー」シリーズを初めて読んだ。
『魔法の瞳を持つ少女』『蜃気楼の国へ飛ぶ』と二冊続けて読破。
――いやあ、実におもしろい。
早い話が児童書だけれど、
児童書ならではの解りやすく、子供を厭きさせない話の進め方は
もしかすると文芸書を書くよりも難しいかも知れない。
子供っておもしろいものに正直だから。
主人公のペギー・スーは十四歳、
世界に偉大なる箱庭を創った<見えざる者>たちが見える、
普通ではない少女。その瞳は人間たちを玩具にして遊ぶ
<見えざる者>たちを映し出し、その姿を焼くこともできる。
普段は妖精からもらった眼鏡をかけて力が失われるのを
防いでいるけれど、素顔は実にかわいい女の子でもある。
その孤独に戦うペギー・スーの、怖がりながら怯えながら、普通に、
けれど芯が強く進んでいく姿を読まずにはいられない。
はらはらするんだけれど、頼もしい勇気を見たくてページを捲ってしまう。
参りました。
スティーブン・キングの児童書を読んだ時よりも
夢中で読んでしまった(笑)。
ちなみに、私は一作目の『魔法の瞳を持つ少女』がオススメです。
青い犬が好き。(P224-225の青い犬の独白で惚れた)。
ハリー・ポッターの例もあるし、
著者ブリュソロは本来文芸小説などを書く大作家でもあるので、
児童書などと莫迦にせず(手に取りにくいけれど勇気をもって!)、
是非一読してみてください。
ハマるかもよ。
今日から。
2003/04/19(Sat) 00:00:00
入居です。
なんかボロいと散々な言われようの建物だけれど、
この錆びた感じが気に入って入居決定。
しかし肖像を自分の顔に似せて造ろうとするのは
とてつもなく大変なことなのだと痛感……。
事件で似顔絵を描いておられる鑑識課員
(似顔絵捜査員と言った方が有名?)の方に、
改めて感歎させられました。
日頃から観察力ないしなあ、私・・・。
ところでCX系ドラマ「顔」のオダギリ・ジョーは
素敵すぎるo(*><*)o スーツ好きにはたまりません。。。
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